介護福祉実習Ⅰと学修まとめ発表会を行いました


 地域福祉学科では2月28日から3月12日までの期間、1年生が初めての介護福祉実習を行いました。介護福祉の現場において、一人の利用者を担当させていただく実習です。

 1年間の学修で得た知識や技術が、対象者に対して発揮できるかという初めての体験です。
学生の実習レポートからは、「1週目のカンファレンスで対象者の生活全体を捉えるようにすると良いというアドバイスを受けて、翌週はそれを意識しながら関わるようにしたら、対象者の全体像や日常生活を把握することができるようになったと思う。」「要介護度3以上の重度の人が多いので、1日1日を大切に生活して行ける支援をしていかないといけないと思った。」などがあげられました。


 実習後の学修のまとめの発表会では、現実に経験した事例を通して、介護福祉が目指すものというテーマで学びを共有しました。「ただ生きている時間だけを提供するのではなく、生きがいを見つけてもらえる介護福祉」「介助をして技術を磨くだけでなく、利用者のこころや思いに寄り添った介護福祉」「利用者が辛いことや痛みを話してくれる介護福祉士になるために、信頼関係と高い介護技術の両方を磨く」など、抽象的な言葉だけでなく、現実の事象から目指すべき介護福祉士像を導き出しました。

 初めての実習を終え、各自が成長していく姿が感じられました。実習と発表会を終えた学生たちは、長い寒さを経験して開花するさくらに自分の姿を重ねながら、短い春休みを満喫しています。