「付箋と対話」で解き明かす子どもの学び

保育の現場で求められるのは、子どもの何気ない遊びや振る舞いの背後にある「育ち」を的確に捉える力です。健康保育学科3年生の専門科目「幼児理解の理論及び方法」では、エピソード記録(事例)を科学的に分析し、子ども一人ひとりの内面を深く理解するための理論と技術を習得しています。
今回の授業では、グループワークの強力な手法である「ブレーンストーミング(BS)」と「KJ法」の実践に挑戦しました。学生たちは、1週間の保育記録から読み取れる子どもの経験や学びを付箋に書き出し、ブレーンストーミング(BS)で自由に意見を出し合いました。その後、KJ法を用いて意見を分類・整理し、子どもたちが遊びを通して育んでいる多様な力を「見える化」しました。

アイディア整理をする学生たち
付箋を使ってアイデアを整理し、考えを深める学生たち

考えを共有するグループワーク
互いの考えを共有し、新たな気づきを生み出すグループワーク

学生の感想

〇自分の考えを付箋に書き、グループで話し合いながら分類していく活動はとても楽しかったです。最初は「自分の考えは的外れではないか」と不安もありましたが、グループ内で似た意見が見つかったり、他のグループにも同じような視点の意見があったりして、自信につながりました。また、デジタル化が進む時代だからこそ、自分の考えを実際に書き出して「見える化」することの大切さを学ぶことができました。(3年  山口 莉乃) 

〇ブレーンストーミングでは、自分一人では思いつかない考えや新しい気づきを得ることができました。私は「自分が○○する」という表現が多かった一方で、グループのメンバーからは「教えてもらう」「手伝ってもらう」といった意見もあり、一人ひとりの視点の違いを実感しました。また、意見同士のつながりを考える場面では、それぞれ異なる考えが生まれ、話し合いを重ねることで理解が深まりました。この経験から、ブレーンストーミングは子どもたちの保育にも生かせる活動だと感じました。子ども同士が自由に考えを出し合うことで、新しい発想や好奇心、探究心を育むことにつながると思います。(3年  白石 咲菜)