【2026健康保育学科だより・第5号】保育内容「表現」(造形)の授業の様子を紹介します
授業の様子
この授業では、保育現場で活用できる絵画技法やモダンテクニックを学び、表現活動の幅を広げています。
これらの技法を学ぶ中で、学生たちは保育現場で活用される様々な道具や画材の特性、そして子どもの表現を引き出すための援助のあり方について理解を深めています。
この日は、「スパッタリング」という技法に取り組みました。
スパッタリングは、歯ブラシや網などを使って絵具を弾き飛ばし、細かな点や粒子状の模様を画面に生み出す表現技法です。偶然生まれる模様や重なりを楽しむことができ、保育現場でも子どもたちが夢中になって取り組める活動の一つです。
授業では、まず教員が実際の保育現場での実践例を紹介し、道具の使い方や絵具の濃さ、飛ばし方による表現の違いについて説明しました。
その後、学生たちは画用紙の上に型紙を置いたり、色を重ねたりしながら、それぞれ工夫を加えて制作に取り組みました。
スパッタリングは、筆で「描く」活動とは異なり、偶然性を活かしながら画面を構成していく技法です。そのため、「うまく描かなければならない」という意識から離れやすく、表現すること自体を楽しめる活動でもあります。学生たちも、絵具が飛び散ることで生まれる予想外の模様を楽しみながら、表現の広がりを体感している様子でした。
制作後には、「季節の制作に応用できそう」「型紙を工夫すると子どもも楽しめそう」といった声も聞かれ、保育実践とのつながりを意識しながら学ぶ姿が見られました。今後も、学生たちは保育現場で活かすことのできる多様な表現技法について学びを深めていきます。

制作の様子(1)

制作の様子(2)

制作の様子(3)

型紙を用いたスパッタリングの試作

自然物を用いたスパッタリングの試作

生活用品を用いたスパッタリングの試作(1)

生活用品を用いたスパッタリングの試作(2)
学生の感想
〇今回の授業を通して、子どもたちが活動しやすいように、道具にも様々な工夫や改良が施されていることを知りました。また、ひとつの技法であってもブラシをこする強さの加減や絵具の混ぜ方、使用する道具を変えることなどで多用な表現が生まれることに気付き面白いと感じました。また、作業を行う中で、絵具と水の比率や絵具を画用紙にしっかり定着させる方法など、多くの発見がありました。こうした活動を通して、子どもたちは発見する楽しさを感じながら、探究心を育んでいけるのではないかと思いました。(星田 心愛)
〇同じスパッタリングの技法を使っていても、班のメンバーそれぞれの工夫が見られたり、絵の具を飛ばす距離によって全く異なる表現になったりして、完成した作品を見るのがとても面白かったです。この授業では保育士が子どもの発想を尊重するように、学生一人ひとりの発想を大切にしながら授業が進みます。それを間近で見ることによって、保育現場での援助や指導の方法を学ぶことができます。また、実際の保育現場で起こりそうなことを班のメンバーと共有したり、先生からアドバイスをいただいたりしながら授業が進むため、新しい考え方を学ぶことができます。保育士として働く自分の姿も想像しやすく、とても実践的な授業だと感じています。(増井 彩心)
