【2024健康保育学科だより・第11号】サツマイモ栽培を通した健康保育学科学生の学び
健康保育学科2年生は、新見市哲西町の農業者、垰俊二さんの指導のもと、半年間にわたりサツマイモの栽培に取り組みました。この活動は、前身の新見公立短期大学時代(2006年)から続いている伝統行事です。
この行事で学ぶことはサツマイモの栽培方法だけではありません。サツマイモの栽培をとおして畑の豊かな生態系に気づいたり、野外で作業をするための服装や給水の必要性に気づいたりもできます。
また、農作業とは関係のない時間も貴重な体験の機会になっています。学生達は、自然の中で遊んだり、田園風景を眺めたり、畑で昼寝をしたり、風や太陽を感じたり、水をかけあったり、近所の子どもや大人と遊んだり話したりして、それぞれの行事の楽しみ方を見つけています。
これらの体験は、学生が保育者になった時に、子どもたちに自然との触れ合いを促し、自然体験の重要性を伝える上で大変役立ちます。
サツマイモ栽培の様子を紹介します
サツマイモの苗植え
サツマイモの苗600本をマルチに開けた穴に植えました。苗を水平にして植えると出来る芋の数が多くなり、苗を垂直にして植えると出来る芋の数は少なくなるが1つの芋の大きさが大きくなります。畝ごとに苗の植え方を水平にしたり垂直にしたり斜めにしたりして比較できるようにしました。
畑の手入れ
苗植えから約1ヶ月後に畑の雑草取りなど畑の手入れをしました。農業指導者が学生にサツマイモの葉の付け根にある2つの穴を見せ、その穴から出る甘い液がアリを引き寄せていることを説明し、みんなでその理由を考えました。学生は畑の手入れの経験と学習を通して自然豊かな環境と生き物のつながりを感じていました。
モグラよけ設置
畑の手入れから約1ヶ月後にモグラよけの設置をしました。モグラが掘った穴にネズミが侵入しサツマイモを食べます。それを防ぐために風車を設置し、回転する時に出る音を地中に伝えてモグラを寄せ付けないようにします。風車はペットボトルや空き缶を用いて作成しました。
芋掘り
10月19日に芋掘りと焼き芋を行いました。当日は雨のため土に粘り気が出て芋を掘り起こすのに時間がかかりましたが、みんな楽しみながら参加していました。小さな芋から顔ぐらいの大きさの芋まで約2000本収穫できました。
焼き芋
芋掘りをした日の午後は雄大な景色の中、焼き芋を食べながら収穫の喜びを味わい、自然の恵みを実感することができました。