地域文化実習発表会が開催されました(2022年1月22日)


 地域福祉学科の特徴的な授業の一つに「地域文化実習」があります。この授業の目的の一つは、「主に新見地域で展開されている生活文化に触れることによって、人々が培ってきた時間や伝統への理解を深める」です。
 
 生活文化を理解し自己を高め、福祉・介護の対象となる方々が生きてこられた文化を理解することにより、よりよい福祉や介護を提供することにもつながる科目です。この授業では、「音の文化論」コースと、「神楽」コースに分かれて実施しています。
 

「音の文化論」コースの発表

 
お囃子の様子
 「音の文化論」コース:お囃子の様子
 
お囃子で太鼓を演奏した学生の感想
 
 音楽を聴くのは好きだけど楽器の演奏は得意でないので不安でした。太鼓は今までしたことがなかったので楽しみでした。叩き方やバチの持ち方など基礎をしっかりとしておくことが大切だとわかりました。授業と授業の間が空いていたけれど、リズムを体が覚えていてすごいと思いました。同じグループの人の音を聴いて耳で覚えることが大切と感じました。他の楽器の音もしっかり聴いて合わせることが大切とわかりました。本番では、楽しく演奏することができました。
                                             (足立萌々香)
 

「神楽」コースの発表

 
「 神楽」コースでは、10月から稽古を始めました。神楽コースの履修者8名で「榊舞」「猿田彦命舞」「大国主命舞」「事代主命舞」および「大蛇退治」の5つの演目を演じることとなり、3か月間の練習で1月22日の発表会を迎えました。
 
神楽コース:大国主命舞の様子
 「神楽」コース:「大国主命舞」の様子
 
 神楽コースを選択したことについて「新見公立大学神楽社」副代表の阿部夢佳さんのコメントを紹介します。
 
 神楽を選んだ理由は幾つかあるが、一番の理由は、去年の先輩方の神楽で格好良く舞っている姿に憧れを抱いたからです。扇子や鈴、剣を使って音楽に合わせて堂々と演じているのが素敵に映り、私もあんな風にできたらなと思って神楽を選択しました。
       ※「新見公立大学神楽社」=大学の地域文化演習で神楽を学ぶグループ名です。
 
神楽を鑑賞した学生の感想
 
 神楽のステージでは、友達が一生懸命舞っている姿を見て、勇気をもらうと同時に誇りに思いました。時間がない中で、ぎりぎりまで練習していたことを知っていたので心の中で応援しながら見ていました。緊張感が伝わってきたけれど、堂々と立ち台詞をしゃべっている姿に感動しました。                (小林 歩)
 
 榊舞の際に地域の方が葉をちぎったり、大国主命舞の際にお菓子をまいたり配ったりしていて、舞いをする人だけで神楽が行われるのではなく、その場にいる全員で神楽が完成しているように感じました。初めて目の前で備中神楽を観ましたが、衣装が本格的で迫力があり、地域に根づいた神楽の神聖さや、厳かな雰囲気が伝わってきました。 
                                      (田ノ岡 理央)