健康保育学科の3つのポリシー
健康保育学科「卒業の認定に関する方針」(ディプロマ・ポリシー)
新見公立大学の目的を受けて、健康保育学科では、共通教育と専門教育を通じて、乳幼児教育に関する専門的な理論と実際的な技能を身に付け、優れた保育・教育観、高い倫理観、高度な知識・技能、地域共生社会への貢献力と協働力を兼ね備えた専門職の養成を目指します。
次の能力(学士力)を身に付け、教育課程の定める基準となる単位数を修得した学修者に、学士(保育学)を授与します。
- 豊かな教養と保育・教育の専門職としての高い倫理観 【教養・倫理観】
豊かな教養に基づく保育・教育が子どもの健全な発達や人格形成に関わることを深く理解し、あらゆる子どもの発達を支える保育・教育の専門職として人間の生命や権利を尊重する高い倫理観を身に付けている。
- 保育・教育活動を実現する専門的知識・技能 【知識・技能】
保育・教育・福祉の各分野における本質やあらゆる子どもの成長・発達段階、多様性に関して深く理解しながら、理想の保育・教育を実現するために不可欠な専門的知識と技能を身に付けている。
- 子ども、保護者等と信頼のある関係を築き、保育・教育の専門職として意思の疎通を適切に図る力 【コミュニケーション力】
多様な人々の価値観を尊重しながら子ども、保護者をはじめとする関係者と信頼のある関係を築きながら、人々が本来もつ力を引き出せるよう積極的にコミュニケーションを図ることができる。
- 個人・家族・集団・地域の保育・教育課題を認識し、その解決に向けて必要な役割を見出し、行動する力 【課題解決力】
保育・教育の専門職として専門的な知識、技能を発揮して、個人・家族・集団、地域の保育・教育的課題を認識し、課題解決に向けて自身の必要な役割を見出し、その役割を果たそうと試みることができる。
- 保育・教育の専門職として、地域の関係者との連携を図り、または多職種との連携を図ることができる力 【地域連携、多職種連携力】
地域の特性に即した保育・教育課題について、地域の関係者と連携して取り組むことができ、または、一般の保育・教育課題についても、保健、医療、福祉、教育等の多職種と連携して取り組むことができる。
- 保育・教育の専門職として、生涯にわたり向上心を持って学び続け、自らの目標に向かって経験を積み上げていく力
【生涯学習、キャリア形成力】
保育・教育の専門職として人と社会に貢献するため、生涯にわたり関心、探究心及び向上心を持って学び続け、自らのキャリアプランに沿って専門的経験を積み上げることができる。
健康保育学科「教育課程の編成及び実施に関する方針」(カリキュラム・ポリシー)
健康保育学科は、ディプロマ・ポリシーに掲げる学士力の効果的な修得を実現するため、次のような授業科目を提供します。
- 「豊かな教養と保育・教育の専門職としての高い倫理観」を涵養するために 【教養・倫理観】
一般教養科目群である共通教育の授業科目を配置するとともに、保育・教育の専門職としての倫理観を育む専門教育の授業科目を配置します。
- 「保育・教育活動を実現する専門的知識・技能」を修得するめに 【知識・技能】
保育・教育・福祉に関する専門的な知識、技術、理論を体系的に学ぶための授業科目を配置します。
- 「子ども、保護者等と信頼のある関係を築き、保育・教育の専門職として意思の疎通を適切に図る力」を身に付けるために 【コミュニケーション力】
他者とのコミュニケーションが試される授業科目、すなわち対話中心の授業科目、他者とのチームワークが重視される実習科目等を配置します。
- 「個人・家族・集団・地域の保育・教育課題を認識し、その解決に向けて必要な役割を見出し、行動する力」を身に付けるために 【課題解決力】
課題を見出し、その解決を図る知識、技能及び態度を修得するアクティブ・ラーニング型の授業科目を配置します。
- 「保育・教育の専門職として、地域の関係者との連携を図り、または多職種との連携を図ることができる力」を身に付けるために 【地域連携、多職種連携力】
保育・教育・福祉に関して、地域の人々とともに協働する授業科目を配置し、または保健・医療・福祉・教育の多職種と連携する授業科目を配置します。
- 「保育・教育の専門職として、生涯にわたり向上心を持って学び続け、自らの目標に向かって経験を積み上げていく力」を身に付けるために【生涯学習、キャリア形成力】
進路決定や社会的・職業的自立に必要な能力・態度を育成するため、キャリア形成に関する科目を配置します。
【入学から卒業までの学修内容】
看護学科や地域福祉学科とも共通する共通教育(基礎分野)は一般教養科目群からなり、これらの授業科目は、この学科において主に1年次 に配置します。
この学科に固有な専門教育(専門科目)は、多くを2、3年次に配置します。
専門科目の中心となる授業科目は、教育学及び保育学に関する授業科目(幼稚園教諭及び保育士に関する授業科目)で、科目区分「保育の本質・目的」、「保育対象の理解」、「保育の内容・方法」、「専門実践」(保育実習、教育実習等)に多数あり、1年次から3年次に配置します。
幼稚園教諭一種免許状や保育士資格とは別に、特別支援学校教諭一種免許状を取得したい学修者には、科目区分「障害児の保育・教育」を主とした授業科目を主に2年次において開講します。
教育学・保育学の知識を総合的に活用し、新たな知識や技能を探究し創造していく力を育むため、必修の卒業研究があり、3年次から4年次にかけて学修します。
健康保育学科「入学者の受入れに関する方針」(アドミッション・ポリシー)
健康保育学科は、カリキュラム・ポリシーに基づく授業科目を履修し、卒業時にディプロマ・ポリシーに掲げる学士力を身に付けた学修者になり得る者として、次のような人物を求めます。
【求める人材】
- 大学での学修に必要な基礎学力を有している人 【知識・理解力】
- 物事を論理的に分析・判断することができる人 【思考力・判断力】
- 自らの考えや意見を的確に表現し、伝えることができる人 【コミュニケーション力】
- 保育・教育・福祉の分野への関心、探究心、実践的活動への意欲や保育・教育・福祉の発展に貢献する強い意志がある人 【主体性】
- 多様な考えや価値観を尊重し、協調的かつ協働的に問題解決に取り組むことができる人 【多様性・協調性】
【入学までに修得すべき学力・能力】
入学後の学修に向けて、高等学校卒業レベルの総合的な基礎学力、論理的な思考力と分析力を養ってください。
また、子どもに関する社会的課題に関心を持ち、これらの課題について理解し、考え、言葉で表現するための、総合的な国語力を身につけてください。
さらに、多様な人と協働する活動を経験することで、協調性に関する基礎的な力を身につけてください。
【入学後に身に付ける能力】
健康保育学科に入学後、4年間の学修によって、ディプロマ・ポリシーに掲げた6つの力を身に付けます。
- 豊かな教養に基づく保育・教育が子どもの健全な発達や人格形成に関わることを深く理解し、あらゆる子どもの発達を支える保育・教育の専門職として人間の生命や権利を尊重する高い倫理観を身に付けます。
- 保育・教育・福祉の各分野における本質やあらゆる子どもの成長・発達段階、多様性に関して深く理解しながら、理想の保育・教育を実現するために不可欠な専門的知識と技能を身に付けます。
- 多様な人々の価値観を尊重しながら子ども、保護者をはじめとする関係者と信頼のある関係を築きながら、人々が本来もつ力を引き出せるよう積極的にコミュニケーションを図る力を身に付けます。
- 保育・教育の専門職として専門的な知識、技能を発揮して、個人・家族・集団、地域の保育・教育的課題を認識し、課題解決に向けて自身の必要な役割を見出し、その役割を果たそうと試みる力を身に付けます。
- 地域の特性に即した保育・教育課題について、地域の関係者と連携して取り組むことができ、または、一般の保育・教育課題についても、保健、医療、福祉、教育等の多職種と連携して取り組む力を身に付けます。
- 保育・教育の専門職として人と社会に貢献するため、生涯にわたり関心、探究心及び向上心を持って学び続け、自らのキャリアプランに沿って専門的経験を積み上げる力を身に付けます。
【入学者選抜の基本方針】
〇 一般選抜(前期日程)
高等学校卒業レベルの基礎学力を評価します。
大学入学共通テストと個別試験を課します。
大学入学共通テストでは、国語と外国語を指定し、残る3教科から2教科1科目を選択していただきます。教育・保育・福祉に関する健康科 学を学ぶ上で基盤となる科目です。知識・理解力や思考力・判断力等を評価します。
個別試験では、小論文と面接を課し、保育者となるためにふさわしい能力を多面的に判断します。
小論文では、知識・理解力、思考力・判断力、コミュニケーション力等を評価します。
面接では、知識・理解力、思考力・判断力、コミュニケーション力、主体性、多様性・協調性を評価します。
〇 一般選抜(後期日程)
高等学校卒業レベルの基礎学力を評価します。
大学入学共通テストと個別試験を課します。
大学入学共通テストでは、国語と外国語を指定し、残る3教科から2教科1科目を選択していただきます。教育・保育・福祉に関する健康科学を学ぶ上で基盤となる科目です。知識・理解力や思考力・判断力等を評価します。
個別試験では、面接を課し、保育者となるためにふさわしい能力を多面的に判断します。知識・理解力、思考力・判断力、コミュニケーション力、主体性、多様性・協調性を評価します。
〇 学校推薦型選抜
高等学校卒業レベルの基礎学力を評価します。
大学入学共通テストと個別試験を課します。
大学入学共通テストは、国語と英語を指定し、残る3教科から得点の高い2教科1科目を採用します。教育・保育・福祉に関する健康科学を学ぶ上で基盤となる科目です。知識・理解、思考力・判断力等を評価します。
個別試験では、小論文と面接を課し、保育者となるためにふさわしい能力を多面的に判断します。
小論文では、知識・理解力、思考力・判断力等を評価します。
面接では、知識・理解力、思考力・判断力、コミュニケーション力、主体性、多様性・協調性を評価します。
【学力の3要素対応表】
区分 | 学力を構成する特に重要な三つの要素(学力の3要素) | |||||
知識・技能 | 思考力・判断力・表現力等の能力 | 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度 | ||||
健康保育学科のアドミッション・ポリシー | ||||||
知識・理解力 | 思考力・判断力 | コミュニケーション力 主体性、多様性・協調性 |
||||
一般選抜 (前期日程) |
◎ | 大学入学共通テスト、 小論文 |
○ | 小論文、面接 | 〇 | 面接、調査書等 |
一般選抜 (後期日程) |
◎ | 大学入学共通テスト | ○ | 面接 | 〇 | 面接、調査書等 |
学校推薦型 選抜 |
◎ |
大学入学共通テスト、 |
○ | 小論文、面接 | 〇 | 面接、調査書等 |
注)◎は特に重視する要素、〇は重視する要素
各要素に対する資料は、「主とする資料」であり、それ以外の要素でも活用する場合がある。