【2025健康保育学科だより・第4号】保育内容「表現」(造形)の授業の様子を紹介します
授業の様子
この授業では、保育現場で活かせる絵画の技法や、いわゆるモダンテクニックと呼ばれる表現方法に取り組んでいます。これらの技法を身につける中で、学生たちは保育現場で活用される様々な道具や画材の特性や扱い方について学びます。
この日は、クレパス(株式会社サクラクレパスの登録商標)を使ったぼかし絵に取り組みました。まず、クレヨンとクレパスの違いを確認した後、保育現場でこの技法がどのように行われているかについて教員の実践事例の写真を見て、実際に試してみました。
クレパスはクレヨンに比べて液体油や体質顔料を多く含んでおり、柔らかく滑らかに描けるため、色を重ねたり混ぜたりしやすい特徴があります。ぼかし絵はその特性を活かし、塗った部分を指でこすってのばすことで、色の境界が曖昧になり、柔らかい印象の画面をつくる技法です。
学生たちは、保育現場でこの技法をどのように活用できるかを意識しながら、思い思いの配色でぼかし絵に取り組んでいました。授業の数日後には、数人がこの技法を使って自主的に取り組んだ作品を研究室に届けてくれました。これからも保育現場で活かすことができる様々な技法を学んでほしいと思います。
お互いの表現を共有できるよう、グループになって活動しています
どのように色がのびるかを試しています
波模様をつくるために、型紙を波状に切っています
型紙を少しずつ移動させてぼかし、波のような画面をつくっています
色や形の異なる2枚の型紙を使い、重なりのある画面を表現しています
メモを取りながら作業を進めています
型紙に複数の色を塗り、どのような質感になるかを試しています
草原をイメージし、配色や型紙の形を工夫しています
型紙を数種類組み合わせて、幻想的な画面を生み出しています
授業の最後には、学修したことを活かして製作しました
学生の感想
実際に保育現場でこの活動を行うときは、型紙が破れないように厚紙や牛乳パックを使うと良いと学びました。友達が作った型紙を使って混色を試したり、ひとつの型紙の内側と外側の両方を活用して製作するなど、大学生の私たちにとっても楽しい活動でした。(石橋和奏)
指を使ってクレパスを画用紙上でのばしていくのは、久しぶりの感覚で夢中になって楽しめました。試したことの無い技法を学ぶことができ、とても勉強になりました!子どもたちにも楽しいと思ってもらえるような指導ができるよう、これからも学んでいきたいです。(山口茉奈)