「第2回看護福祉セミナー」(主催:大学院健康科学研究科)を実施しました
2024年7月27日(土)に、大学院健康科学研究科では「第2回看護福祉セミナー」(テーマ「中山間地域を考える」)を実施しました。
今回は「中山間地域を考える」をテーマとして実施されました。本学大学院健康科学研究科は「中山間地域の全世代型地域包括ケア看護学/福祉学の追究・実践」を目的としており、現在本学大学院の受験を考えている参加者にこの目的に沿った研究とはどのようなものかを体感して頂きました。
今回は、本学大学院に所属する学生と指導教員が質疑応答形式で、現在学生が行っている研究に伴う不安や問題の解決策等を話し合いました。
まずは、看護学専攻の矢嶋裕樹教授から、担当学生が取り組んでいる研究テーマ「2型糖尿病患者の治療と仕事の両立支援制度の利用に関する要因」についての説明がありました。2型糖尿病患者の治療と仕事の両立支援制度があるものの、実際にその利用率は全国的に低いままであり、その制度利用に関する促進要因や抑制要因を明らかにするためにWeb調査を実施して現在その分析を進めているという報告でした。
続いて地域福祉学専攻は、指導教員の高杉公人教授が、担当学生に「中山間地域の集落から転出した子が求める相談先としてのケアマネジャーの仲介機能に関する研究」について質問しました。中山間地域では、子どもが転出して親と一緒に暮らしていないケースが多く、学生自身がケアマネジャーとしてその親を支援する際に、いかに親と子どもを仲介して支援を実施できるかという問題意識を持って、エスノグラフィの手法を用いた質的調査を進めているという内容でした。
参加者は「研究を行う資金はどう確保しているか」や「自身の仕事と研究をどう切り分けて実施しているのか」等について熱心に質問しておられて、非常に活発な意見交換の機会となりました。
第2回看護・福祉セミナーの様子
登録日: 2024年8月28日 /
更新日: 2024年8月28日