養護教諭養成課程の教育方法・技術論の授業を紹介

 
 全国の小中高等学校では、GIGAスクール構想のもと、児童・生徒1人1台の端末を整備するとともに、デジタル教科書も整備して授業に活用することが進んでいます。
 これから就職する教員は、授業中に、指導者の持つコンピュータの画面をWi-Fi経由でプロジェクタや大型ディスプレイに映して、電子黒板機能を使って画面を動かしたり、線を引いたり、文字を入力したりして説明する力が必須になります。
 さらに、デジタル教科書を授業の中で学習効果が上がるように上手く使いこなす力が必要になっています。
 
 教育方法・技術論では、小中学校では、定番となっている実物投影機を使って資料を拡大して説明したり、電子黒板機能を使ってデジタル教科書を操作したりして、授業に活用することができる力を育成しています。
 
 電子黒板機能を使ってプレゼンしている様子
  地域共生推進センター棟にあるICT教室で電子黒板機能を使って説明する練習1

  机の上にある「タブレット機能を持つノートPC」の画面は、Wi-Fi経由でプロジェクタに映しています。
  スマートフォンの画面も映すことができます。
  マーカー機能を使って、プロジェクタで映したコンピュータの画面の文字に下線を引いたりしています。
 
 電子黒板機能を使っている様子
  ICT教室で電子黒板機能を使って説明する練習2

  プロジェクタで映した画面上で、コンピュータを操作することができます。デジタル教科書と組み合わせることで、電子黒板機能機能がより効果を発揮します。
 
 授業を受けている学生の感想1
  私はこれまで、デジタル教材を使用した授業はあまり受けたことが無く、教科書と同じものがスクリーンに映し出されるものは初めてでした。写真を拡大できたり、それに書き込んだりできるので、児童生徒が興味を持つことができ、さらに音声も出るので、工夫して使用することで分かりやすい授業展開が可能になるのではないかと思いました。私もこのようなデジタル教材を使用した授業を受けてみたかったと思いました。
 実際に使用すると、マウスモードとペンモードの入れ替えなどに戸惑う場面が多くありました。分かりやすい授業をするために教員の技術的な練習が必要だと思いました。
 
 授業を受けている学生の感想2
  電子黒板機能やデジタル教科書のメリットは2つあると感じました。1つ目は、文字や写真を大きく写すことで子どもたちが注目する点です。個別で教科書を見るのではなく、全員が1つの物を見ることで気づきや子ども同士の意見交換が増えると考えます。2つ目は資料や教科書を投影したものに書き込める点です。重要なポイントに線を引いたり、注目してほしい部分に印をつけることもできます。また子どもたちが発表する時に書き込み、分かりやすく説明できます。電子黒板機能活用して、わかりやすい授業を展開していきたいです。