ー新見公立大学の新たな挑戦ー
2019年4月に、新見公立短期大学の地域福祉学科と幼児教育学科の募集を停止し、新見公立大学健康科学部に4年制の地域福祉学科と健康保育学科を開設して、看護学科とともに1学部3学科体制に改組いたしました。
新見公立大学は、岡山県北西部、中国山脈の麓にあり、豊かな自然に恵まれた人口約3万人の新見市にあります。新見市は他の中山間地域と同様に、少子高齢化と人口減少に関わる諸々の課題に直面しています。
本学は、この課題先進地域にある地の利を活かし、地域を拓く「健康科学部」として、1学部3学科(看護学科、健康保育学科、地域福祉学科)に改組し、人の生活基盤を支える3学科が協働して、「健やかな子どもの成長、心の豊かさの向上、高齢者の健康寿命の延伸」を目指して、多職種連携を実践的に研究・教育することとしました。「地域で全ての世代の心と体の健康を切れ目なく支援する」ために、新たに発達障害児と病児への対応、特別支援学校教諭と養護教諭の養成、社会的弱者を護る社会福祉士の養成等に取り組み、新見市全域をキャンパスとして、人に優しい地域共生社会の構築を検証していく計画です。
本学は、日本の典型的中山間地域にある唯一の保健福祉系の公立大学です。その使命として、健康科学部3学科は協働して、日本の中山間地域における共生社会の構築に求められる各学科の役割と多職種連携を実践的に研究、教育していきます。
<理念>
新見公立大学(以下、本学)は、「誠実・夢・人間愛」を建学の精神とし、人と人とが繋がり合う地域に根差した大学として、地域を拓く優れた人材を育成するとともに、専門領域の教育研究の成果を国際的な視野に立ち広く社会へ還元することを目指す。
<目的>
本学は、人と地域を創る大学として、看護・保育・福祉の領域における教育と研究を実践し、高度の知識と技能、および豊かな教養と人間性、高い倫理観を有する専門職を育成する。また、看護・保育・福祉各領域の連携と協働により、人に優しい地域共生社会の実現に貢献するとともに、課題解決のプロセスをとおして、グローバルな視点で健康科学の深化を図ることを目的とする。
所定の期間在学して卒業要件に必要な単位を修得し、以下の能力を備えたと認められる者に学士号を授与する。専門職としての高い倫理観と知識・技能及びコミュニケーション力、地域や多職種と連携して課題解決を図る力、生涯を通じて学び続けキャリア形成を実践できる能力を身に付けていること。
教養と人間性を育む教養科目と健康科学の基礎的な考え方を培う科目を3学科共通科目として設けるとともに、地域の特性を理解して多職種連携を実践的に学修する科目、キャリア形成を目指す科目、新たな課題を探求する力を養う卒業研究を配置する。
大学での学修に必要な基礎学力を有し、物事を論理的に分析・判断する力を持っていること。また、人と地域社会に貢献したいという意志を持ち、多様な考えや立場を理解して周囲の人々と良好な関係を構築し、主体的に学修に取り組む人材を求めている。
地域福祉学科(Department of Community Welfare)
健康保育学科(Department of Early Childhood Care and Education)
看護学科(Department of Nursing)