ゼロカーボンの実現に向け太陽光発電パネルを設置します
ゼロカーボン実現およびレジリエンス化に向けたPPA事業
新見公立大学(以下「本学」という。)は、株式会社ガット(以下「事業者」という。)と「ゼロカーボン(注1)の実現に向けた連携協定」を令和4年5月27日に締結しました。これを受け、当該連携協定の最初の事業として、本学においてPPA(注2)による再生可能エネルギー(以下、再エネ)導入(以下「PPA事業」という。)に着手しました。
PPA事業は、環境省の補助金『地域レジリエンス(注3)・脱炭素化を同時に実現する公共施設への自立・分散型エネルギー設備等導入推進事業』活用が前提となることから、事業者において環境省の令和4 年度当初予算一次募集に応募し、令和4年7 月15 日に採択されました。そして、7月29日の申請、10月12日の交付決定を経て、10月19日付けで次のとおり着手し、1月末の完成により3月を目処に可動させる予定としています。
【太陽光発電パネルの設置場所と発電規模】
総発電容量:約337.15kW(550W/枚発電パネル×613枚)
Ⓐ地域共生推進センター、Ⓑ学術交流センター、Ⓒ体育館
①【地域共生推進センター棟(主棟屋上)サブ変電室No.1】
・319.55kw、パワコン(50kw1台、4.95kw1台)、EMS(デマンド)
②【本館(屋上)サブ変電室No.2】
③【本館横蓄電池】・リチウムイオン蓄電池(10kWh)2台・17.6kw、パワコン(50kw4台、4.95kw6台)
- 【事業予算】総事業費:約6,850 万円(税込)
- 【導入効果】
- CO2 削減:約213.81t/年(予測値)
- 再エネ率: 約38.1%(目標値)
- 電気代削減:約128 万円/年(予測値) 太陽光発電パネル設備の配置
- 【非常時】 ②③と非常用分電盤・移設特定負荷回路で、LEDダウンライト(11.3W)21灯・ローカルクーラー1台が起動
- 【工期】~1/31(メイン工事施工11/6~12/23) 電力需要の高い厳寒期(2月)までを予定。
【導入価値】
当該規模事業の実施は、岡山県内の教育機関としては初の取り組みであり、CO2 削減、電力確保に加えて、高台にあるという地利的優位性と近年の自然災害の増加に対応するために保育、看護、福祉の専門職育成課程で防災士の資格取得を目指している観点から、避難所として求められる要件を高い次元で満たすことができます。
今後、本学は、施設・環境面のハード、人とノウハウのソフト、そして太陽光発電エネルギーの三位一体の優位性を活用し、『レジリエンスユニバーシティ新見公立大学』としてさらなる地域貢献を推進していきます。
注1 )温室効果ガス(カーボン)の排出量から、森林管理等の「吸収量」を減じ排出量を実質的に無くすこと。
注2)「Power Purchase Agreementモデル」の略称で、電力事業者と使用者で結ぶ「電力販売契約」。
注3 )災害対応力概念で、外的リスクや緊張(ストレス)、衝撃に対して対処 する能力をいう。