看護学科では、3年次に救命救急医療論の科目を全員が履修します。この科目は前半にBLSという心肺停止・呼吸停止に対する一次救命処置の演習、後半は災害看護演習で構成されています。

 後半の災害看護演習では、新見市に震度7の地震が発生した場面を想定した演習を行います。学生は大学周辺の地域の生活者全てを対象者として捉え、被災現場でのトリアージ場面、訪問看護を利用している方、避難所での高齢者・子ども・新生児と母親への対応場面、病院に勤務中に地震が発生した場面等の事例について、看護職として可能な対応や支援、現状の課題等について学びます。

 最後に自分たちの思考過程や学びをグループごとに考えた方法で発表します。どのチームも「災害現場の状況や必要な看護のイメージができる」ように実演を組み込むなど工夫を凝らした発表を行いました。

 

災害看護演習1
 写真1.災害現場での応急処置の場面
 

救護所に搬送された被災者へ声掛けをしている様子
 写真2.救護所に搬送された被災者へ声かけをしている様子
 

パワーポイントを使っての説明も行います
 写真3.パワーポイントを使っての説明も行います。
 

 災害看護演習を終えて、学生からは「災害後の時期や対象者の生活の場によって看護師に求められる内容も異なるが、どの時期であっても被災者は不安を抱えていることを忘れてはいけないと感じた」という感想が聞かれました。