保育学科3年生が、6つのグループに分かれ、領域「人間関係」の視点を重視した部分保育指導案を作成し、グループの中で役割分担をして模擬保育を行いました。

 4歳児10月運動会後の設定です。学生同士の模擬保育では、互いに忖度し合ってスムーズに進行してしまいがちですが、この模擬保育では、子ども役に一人一人性格付けをし、その子どもの気持ちになりきって保育に参加することとしています。子どもになってみることを通して、子ども側の気持ちや目線を体感することができます。

 また、保育者役は予定調和ではない模擬保育の中で柔軟な応答をすることができます。模擬保育の実践を通して、子どもの自己の育ち、友達や保育者との関わり、道徳性・規範意識、これらを支える保育者の援助など、具体的に話し合い、学び合う機会となっています。

 


 模擬保育の前に、各グループで打ち合わせをしています

 


 1グループは、動物じゃんけんをしました。途中で子どもたちがもめたので、話し合いをしています

 


 2グループは、木の実集めゲームをしました。活動の前に、絵表示を見ながら楽しく歌を歌っています

 


 3グループは、猛獣狩りをアレンジして、なりきり遊びをしました。みんなで一緒にリスを表現しているところです

 


 4グループも、猛獣狩りをアレンジして、なりきり遊びをしました。入りたくない子どもには、副担当の先生が寄り添っています

 


 5グループは、昆虫なりきりリレーをしました。トンボに変身して走っているところです

 


 6グループは、動物なりきりリレーをしました。リレーをする前にフラミンゴの身体表現をしているところです

 

学生の感想

 2グループで主担当保育者の役をしました。ルール説明が難しく、ゲーム中の言葉掛けを工夫したり、子どもたちにわかりやすい言葉を使ったりしていきたいと思いました。また、様々なトラブルなどを想定した保育をしていきたいと思いました。模擬保育を通して、子どもたちの思いを受け止めることの難しさを痛感しました。事前準備や指導案作成などは、グループで協力して準備できました。
                                         (原 彩乃)

 

 3グループで子ども役をしました。思っていたよりも15分間が長く、子どもの雰囲気を感じながら保育を展開するのは難しいと感じました。子ども同士の関係性を考えてなりきればよかったと思いました。グループの中で主担当と副担当の保育者の役割分担や配置はうまくいったのではないかと思います。ぎりぎりの準備にはなりましたが、自分の役を確認して、模擬保育をすることができました。
                                        (矢尾 遥香)