健康教育の一場面をご紹介します! 

 看護学科4年生のうち、保健師教育課程の学生17人は9月に公衆衛生看護学実習(保健所・市町村)を行いました。今年度は、緊急事態宣言発出により学内実習となりました。

 実習では、母子健康手帳の交付、3歳児健康診査の事例を元に、保健師役、対象者役、観察者役に分かれ、ロールプレイを行いました。また母子、高齢者の事例では、訪問から多職種連携に繋げるなど保健師の行う支援や役割について学び、その他にも生活習慣病の重症化予防や精神保健に関する組織育成について検討しました。グループディスカッションを通して、様々な視点で対象者を捉えること、柔軟な発想で支援を検討すること、予防的視点を持って活動する保健師の役割や機能について学びが深まっていました。

熱中症予防に関する話をしている様子。
 熱中症予防に関する話をしている様子

 認知症高齢者とご家族を対象に【「ねっ!ちゅういしよう」熱中症】というテーマで健康教育を企画し、学生を対象者に見立てて熱中症予防に関する話をしている様子です。

住民になりきった学生が実際に体操を行っている様子
 住民になりきった学生が実際に体操を行っている様子

 コロナ禍で運動不足の地域住民を対象に【運動不足解消!お家で出来る ながら体操】というテーマで健康教育を企画し、住民になりきった学生が実際に体操を行っている様子です。

 

<学生の実習を通しての学び>

 私は、3週間の学内実習により保健師の機能や役割、対象者との関わりなどを学ぶことが出来ました。保健所実習では地域ごとに重点的に取り組んでいる事業が違い、地域の特性・課題や地域住民のニーズに合わせて保健活動が行われていることが理解できました。
市町村実習では、母子健康手帳交付時の面接や3歳児健診のロールプレイを体験しました。実際に保健師役を体験し、情報を把握するために対象者に応じた声かけ、話を聞こうとする態度などに配慮し、短い時間で信頼関係を築いていくことの重要性を学びました。学内での実習でしたが、健康教育やロールプレイなどの場面を通して、対象者の感じ方、伝える工夫などの理解を深めることが出来たと思います。